【日本史勉強法③】過去問は受験直前までとっておく?そんなことはありえない!!

私は、公立高校で日本史を教えている。

 

生徒と会話していると、日本史の勉強について「それはどうなんだろ・・・」と思ってしまうようなものが多い。

 

前回までの記事では、「一問一答」・「教科書学習」について扱っているので、そちらも参考にしてほしい。

 

kimi06.hatenablog.com

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今回扱いたい内容は、過去問」についての話である。

 

生徒のなかには、「過去問は、受験の直前に、自分の実力を知るためにとっておく!」といったことを考えている人もいるだろう。

 

しかし、これは完全に間違いである

 

上のような考えを持つ人のなかには、「最新の年度の過去問は最後にやろう!!」といったようなことを考えている人もいるのではないだろうか。

 

これは、ゆっくり立ち止まって考えれば、おかしいことに気付くのではないだろうか。

 

まず、過去問を解くということは、「敵について知る」ということと同義である。

 

敵にはどのような特徴があり、どのような弱点があるのかということを、早い段階に知っておいた方が、当然良いに決まっている。

 

もし、志望校が決まっているのであれば、過去問を解くことで、「選択式の問題しかでない」「記述の問題も出題される」「考古はでない」といったような特徴を知ることができる。

 

逆にいえば、過去問を早い段階から解いておかなければ、学習に余計な労力を使ってしまう危険性があるのである。

 

さらに、最新年度の過去問をとっておくことを上で批判したが、大学によっては、出題傾向が急に変わっていることもある。

 

古い年度の過去問から解いていき、受験の直前に対策していた内容は近年出題されないことに気づくといった悲しい事件は、毎年のように生徒から聞いている。

 

だからこそ、過去問は早い段階に解いておくべきである。

 

もし、2~3月に受験をするのであれば、夏までには最新年度の過去問を解いておいた方が良い。そして、「敵を知る」のである

 

「知識が完璧になってから過去問を解くんだ!!」

 

こう意気込んでいる生徒も多いことだろう。

 

だが、受験生の多くは、知識が完璧に(近い形に)なるのは、受験直前になってしまうだろう。

 

過去問を解く際に、知識の完璧さにこだわりすぎることはない。

 

むしろ、自分の弱点を知るという意味で、積極的に過去問を解いてほしい。

 

もし、何かの縁でこのブログに辿りついた日本史学習者がいたならば、これらを参考に学習を進めてほしいと思う。

 

なお、過去問の学習の仕方については、また機会を改めて説明したいと考えている。